ブログ「工房だより」


山下橋の広島屋へアジ・タコのリレー釣りに行きました(8月5日)。
いつものように庄山さんと一緒です。猛暑、平日だというのに船には14人が乗り込みました。タコが釣れているからです。今年の東京湾はタコが湧いているようで、専門の乗合船ではトップは定数の20杯、平日でも船は満席になっているそうです。バブル崩壊の1991年もタコの当たり年で、1つのテンヤに2杯掛かった、釣れすぎて昼前に沖上がりした、船宿近くの駅の植込みに持ち帰れなくなったタコが捨てられていたとかの話が噂された年でした。その年ほどではないようですが、東京湾は28年ぶりのタコフィーバーです。
しかし広島屋はまずは看板のアジ釣り、本牧港近くのアジから始まりました。佐藤船長得意の岸壁すれすれのピンポイントが釣り場でした。大きくも小さくもない、美味しそうなアジが釣れました。しばらくいい感じで釣れてましたが、食いが落ちてきたので根岸湾に移動しましたが、ここでも同じような型がコンスタントに釣れました。
11時頃からアジを切り上げタコをやり始める方がいました。同行の庄山さんもアジは50匹を超えたということで、タコを始めました。タコテンヤに持参のサンマを縛り付け、渋糸仕掛けの伝統釣法で始め早速に1杯仕留めました。私もしばらくしてアジは50匹を超えたのでタコにしました。庄山さんと同様にサンマ餌のタコテンヤを渋糸で繋ぎ、手で小突くという従来の釣法で始めました。しばらく小突くと踊っていたテンヤが海底に張り付いたような感触、少し間をおいて合わせるとタコ特有の柔らかな重量感、1杯をものにしました。2年ぶりのタコです。
その後、庄山さんはタコ餌木仕掛けの竿釣りに切り替えました。タコ餌木は、イカ用の餌木の針部分を大きくしてタコ用に変えたものです。これを20号の錘の上に付けてタコを誘います。竿はアジの竿がそのまま使えます。私のアジ竿は胴に十分力を持たせている七三調子で、当たりも出やすくタコの重さにも耐えます。釣りには百戦錬磨の庄山さんもこの釣り方は初めてとのことで、感触を試しながら釣っているようでした。私も帰りしな餌木仕掛けで1杯掛けました。いきなり仕掛けにタコが乗ったような感触で竿が曲がりました。この餌木釣法は今後東京湾のタコ釣法として続きそうです。
座る位置を変えるとお尻が火傷しそうな暑さの中での釣りでしたが、2人ともアジが50匹超、タコが3〜4杯の釣果でした。タコがリレー釣りの対象になることはめったにないことですが、海の恵みをありがたく頂きました。


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