ブログ「工房だより」

「試してみて」と上主さんから手渡されたのはタチウオ専用竿。見るからに頑丈そうな節張りのいい布袋竹の一本仕立ては、全長が1.94メートルで自重は210グラム。

これ幸いと小型電動リールも新調して、まだまだ炎暑の続く7月24日、駆け付けたのは小柴港の三喜丸。釣り場は走水沖の水深50~60メートル。船長の指示タナ10~15メートルの間をシャクリ続けると、グラスの穂先は異変を察知!一瞬食い込みの間合いを置いて、大きく竿を立てると、ガクンガクンとメートル級のタチウオならではの強引き。布袋竹の持つ粘り腰にガクンガクンも程好く吸収されてフィニッシュ。この夢見心地を18回も堪能させてくれた。

激しく誘い続けては、大アワセで針掛かりさせると言うハードな釣りであったが、このタチウオ竿も和竿の新ページを開いてくれるものと確信した。(文責、庄山晃)


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