エギダコ竿を作りました。
エギを使ったタコ釣りは数年前から東京湾で流行りだし、現在では鹿島から大洗、那珂湊にかけてのタコ釣りにも盛んにエギが使われています。従来のテンヤでの釣りを禁止している船宿もあるほどです。このエギを使ったタコ釣りは、もともとは瀬戸内海などで行われていた釣りのようです。
竿で小突いてエギを踊らせ、餌と間違えたタコがエギに飛びつき、エギの尻尾に付いた針で掛ける釣り方です。タコが乗ると踊っていたエギが動かなくなり、根掛かりしたように仕掛けが止まりますが、それがアタリで、ひと呼吸おいて竿を持ち上げます。小さなタコでもかなりの重量感があります。
今回、エギダコ竿を作るのにあたり、以下の点を考慮しました。
①竿にかなりの力がかかるので、胴竹は堅牢な丸節竹にしました。大人の力でも容易に折れない素材です。
②小突きを有効にするため、穂先は硬い先調子にしました。柔らかい穂先では小突きがエギまで伝わりません。
③根掛かりの多い釣りですので、それへの対応を考えて竿の全長を短く仕上げました。短い竿はすぐ道糸に手が届きますし、何かと落ち着いて根掛かりに対応できます。また、竿が短いと小突きも楽です。
下の写真が今回作製したエギダコ竿です。全長は148センチ、3キロの大ダコも、仕掛けのヨリモドシがちぎれた根がかりも経験済みです。
一本いかがでしょうか。
穂先です。ガイドの間隔から先調子であることがわかります。
胴竹は堅牢な丸節竹、握りも太いです。
60号の錘を下げた写真です。硬い先調子になってます。