ブログ「工房だより」

和竿の穂先にはグラスソリッドが使われています。

グラスソリッドはガラス繊維から出来た素材で、感度がよく、細く削っても折れず、重い錘にも耐える優れた素材です。

また、竹との相性がよく、竹の内径をすこし削って差し込めるグラスソリッドが竹と力のバランスがとれます。竹と無理のない一体化ができるのです。

市販されている穂先用グラスソリッドは、口径が4㎜から12㎜くらいまで1㎜単位で製品があり、長さは45㎝、60㎝、90㎝のものがあります。これらの中から作ろうとする竿に見合った素材を選ぶことになります。加工が容易ですので、選んだ素材にさらに手を加え好みの調子に仕上げていきます。

このグラスソリッドという優れた穂先素材の登場が和竿の可能性を広げたのです。


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