上主和竿工房

●ヒラメ竿の半製品（切組み素材）を3本用意しました。いずれも一本半追い継ぎの設計で、胴と握りを抜き差しする形です（一本半追い継ぎについては当HPの製品見本「ヒラメ竿」をご参照ください）。

●今回の半製品は錘付加60〜80号、全長2メートル弱になります。市販のカーボン竿に比べだいぶ短いですが、竹素材の良さを生かすにはこのくらいの長さが適当です。短い先調子なので小さなアタリも見逃しません。なかなか食い込まないヒラメには、長めに設計された穂先の先端の3分の1を柔らかく削り込むことで対応できるようにします。手持ちでヒラメとやりとりする竿になります。

●3本の竿とも使用した竹は一級品です。火入れ、節や小口の整形も済ませてあり、継ぎの作業から始められます。

　1番目の竿は布袋竹で、全長199センチの仕上がり予定です。節の張った力強い竹で、テーパーも良く、断面も丸いです。

　2番目の竿も布袋竹で、全長197センチの仕上がり予定です。節間が詰まり、断面は正円に近く、張りは十分です。

　3番目の竿は丸節竹で、全長187センチの仕上がり予定です。上の2本の竹より細身になってますが、丸節竹は細身でも張りの強い竿になります。また、丸節竹はいずれの工程も布袋竹より易しいところがあり、和竿作りの経験の浅い方でも作りやすい素材です。

●値段は1本25000円になります。お買い上げいただいた方には竿が出来上がるまでご支援いたします。

　また、ヒラメ竿の製作過程を順を追って解説した映像をYouTubeに近々載せる予定です。その際はこのコラムでお知らせします。