ブログ「工房だより」
●陸っぱりハゼ竿
2020年10月08日
秋ハゼの季節になりました。最近作製した陸っぱりのハゼ竿を紹介いたします。
写真上は中通しの布袋竹竿です。全長は210センチと短めですが、東京近辺ですと9月いっぱいまではハゼは岸近くに付いており、このくらいの長さでも釣りになります。普通の延べ竿でもいいのですが、中通し竿は道糸の出し入れが自在で、高い護岸からの釣りも可能です。特別に仕掛けを用意することも不要で、道糸の先端にヨリモドシを結び、そこに錘と針を付けるだけで仕掛けになります。この時期のハゼの当たりは明確で、10センチくらいのハゼでも布袋竹の竿はしなります。
写真下の2本はリールを使ったチョイ投げ竿です。布袋竹と丸節竹の竿で全長は220センチくらいです。携帯に便利なように、この竿も三本継にしてます。柵越しの釣り場も多いので、落下防止の尻手が付けられるようになってます。10月に入った頃からハゼは沖目に移動していきます。冷たい西風が吹くとその動きは加速され、岸寄りの浅場にはいなくなります。そうなると短い竿ではとどかず、リールを使った投げ竿が必要になります。布袋竹は柔軟なしなやかな竿になります。丸節竹は張りのある竿になります。仕掛けを投げる動作、引いて当たりをとる動作などを考慮すると、チョイ投げ竿は張りの強い丸節竹がいいような気がします。