ブログ「工房だより」

●布袋竹の採取

2020年02月01日


暮れに工房アドバイザーの庄山さんと九州へ竹採取に行ってきました。下の写真が採取した布袋竹です。油抜きを終え、これから天日干しをします。
九州通いを始めて25年になりますが、一昨年に続き今回も採れ幸運としか言いようがありません。今回は宮崎から熊本、鹿児島へと回りましたが、最後の鹿児島で採れました。
2葉目の写真は今回の竹を何本か選び対象魚別に分けてみたものです。一番右のグループはヒラメ竿が可能な竹です。口径16-17ミリくらいで、ヒラメのほかスミイカ竿や細めのものはタチウオ竿などになります。その左はマダイの一つテンヤ竿です。ヒラメの竹よりだいぶ細くなりますが、片手でしゃくる竿ですので先を軽くしないといけないからです。ライトタックルのアジ竿や外房のフグ竿などもこのクラスから選びます。その左はカワハギ竿で口径13-14ミリくらいです。口径8ミリくらいの節で穂先を繋ぎますが、その節から下4-5節が引き締まった竹が調子がでます。その左はシロギス竿の竹です。口径12ミリくらいですが、この細さの竹は少ないです。ここまでは同じ竹山で採取した竹で姿・形がそっくりです。一番左のグループはテーパーの緩い竹で、メバル竿やヘチ竿になります。長めの穂先を付けて調子をだしますが、テーパーの強い竹で作った竿とは違う感じの竿になります。
素材豊富です。ご注文お待ちしております。

芽取り、油抜きを終えた布袋竹。鹿児島産です。

対象魚別に分けてみました。


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