ブログ「工房だより」

●ライトアジ竿3種

2021年04月03日


東京湾ではライトタックルのアジ釣りが盛んに行われてます。釣果は安定していて、食べても美味しく、現在最も人気の高い釣りになっているのではないでしょうか。
この釣りはたしか20年くらい前、金沢八景の船宿から始まったものと記憶してますが、当時私もこの釣りに挑戦し、ドック横の浅場で中アジの入れ食いにあったことがあります。これまでの深場でのアジ釣りとは異なり、激しいアタリや引きに興奮した経験があります。
それ以来、私はこの釣りの竿を作ってますが、現在下記のような竿になってます。また、最近始まったバチコン釣りの竿も作ってみましたので、併せて紹介したいと思います。

布袋竹、三本継、錘40号、全長158センチのビシ竿です。
ずんぐりした七三調子です。胴はしっかりしているのでコマセ操作は楽です。穂先は長めにとって削り込んであるのでアタリは大きく明確に入ります。胴竹をもう少し細くすれば、より胴に乗る調子になります。
私は電車釣行なので三本継にしてますが、車釣行では一本に仕上げていい長さです。そのほうが胴竹や握りの竹選びに制約が少なくなり、先調子から胴調子まで自由に設計できます。

布袋竹、二本継、錘25号、全長183センチの胴付き仕掛け用アジ竿です。
細身の布袋竹竿で六四調子、アジが掛かると満月になります。胴付き仕掛けはアジの引きを竿がダイレクトに受けるので、細身・軟調にしてアジの口切れを防ぐようにします。
胴付き仕掛けはアジの活性が高いときはビシ仕掛けを上回る釣果が期待できます。活性の低いときはビシ仕掛けには敵わず苦戦します。錘は25号がよく、40号のビシ釣りとのオマツリは少ないです。ただ、この胴付き仕掛けは事前に船宿に承諾を得たほうがよいと思います。

布袋竹、二本継、錘10号、全長190センチのバチコン竿です。
軽いジグを使った釣りで、最近東京湾でもやられるようになりました。私も挑戦してみようと作ってみました。
節の揃った布袋の全竹竿で、布袋竹は釣竿になるように生まれた竹で、小型から大型までどのようなアジにも完璧に対応するはずです。
この釣りは一部の船宿では常連客が集まってますが、そうでない船宿も多いと思いますので、事前に船宿と相談して許可を得る必要があると思います。


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