ブログ「工房だより」
●和竿の釣行後の手入れ
2019年07月17日
釣行後には、流水で塩分を落とします。ガイドやリールシートには特に丁寧に水を当ててください。ガイドやリールシートと竿本体には隙間が生じていて、そこに塩分がたまりやすいからです。
また海水中には塩分だけでなく浮遊している有機物も多く、それがガイドの付け根にこびりついて固まっていることがあります。その場合は歯ブラシでこすって落とします。
コマセを使った釣りではコマセの油などが竿に付着してますので、柔らかい布やスポンジに中性洗剤を少量含ませて油や付着物を落とします。
イワシ餌の釣りではイワシの鱗が竿に付着しますので爪で引っ掻いて取ります。
以上の手当をして乾いた布で水気を拭き取り、室内に保管してください。
竿の艶が落ちてきましたら、柔らかい布に少量の植物性油を含ませて拭きます。それでも艶が出ないときは艶出し剤で磨いてください。塗面を傷つけないセラミック性の艶出し剤があります。布に艶出し剤を含ませて磨き、別の乾いた布で丁寧に拭き取ります。この艶出し剤にはワックス効果もあり、入りずらくなった印籠芯を磨くとスムースに入るようになります。