●和竿と継ぎ

山形県鶴岡市の致道博物館には庄内竿が展示されてます。庄内藩士が愛用した磯竿で、苦竹(にがたけ)で出来た延べ竿です。庄内藩は釣りを武芸として奨励したので、竿は刀と同じく大切にされました。

館内には幕末期の藩主や家老の竿を中心に30本前後の竿が展示されてますが、その中に「榧風呂」と名付けられた名竿があります。榧(かや)で作られた風呂桶と交換された竿ということで、その名がついた竿です。延べ竿ばかりの中で、この竿だけが3本継ぎになってます。真鍮でパイプを作り前後から差し込む方法で継いでます。継ぎ竿にした経緯は分かりませんが、持運びを楽にするための工夫だと思われます。

前置が長くなりましたが、竿は携帯を考えて「継ぎ」を入れます。釣行時の荷物を工夫しなくてはならない電車釣行の方はとくに気になるところです。

【印籠継ぎ】当ホームページ・製品見本のシロギス竿をご覧ください。この継ぎ方が印籠継ぎです。竿を繋いでいる印籠芯には矢竹を使います。中にカーボンソリッドなどの補強材が入っていて折れることはありません。この継ぎ方では竿の全長の半分強が仕舞い寸法になります。

【一本半追い継ぎ】製品見本のヒラメ竿をご覧ください。この継ぎ方が一本半追い継ぎです。竿の本体と握りを分けた継ぎ方です。この継ぎ方では全長180㎝の竿なら仕舞い寸法は140㎝くらいになりますので、電車釣行でもだいじょうぶです。

船竿はそもそも短いので2本継ぎで問題はありませんが、さらに携帯の便宜を考えた竿があります。下の写真を見てください。シロギス竿の4本継ぎです。仕舞い寸法が40㎝ちょっとで、ナップサックに入ります。釣行時の荷物がナップサックとクーラーの2つですみ片手が空きます。ただ、継ぎ数を多くすると竿の張りが少し失われます。

シロギス竿4本継ぎ


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